Q&A~その15
皆さん、こんにちは。
ここ数年ピアソラ作品についての質問をよく頂きます。
Q&A~その15として、ここでまとめてお答えさせて頂きますm(_ _)m
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Q、フルートとギターの為の「タンゴの歴史」をなぜギターソロに編曲しようと思われたのですか?
A、ただギターソロで弾きたかっただけですね(笑)
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Q、「リベルタンゴ」の編曲・演奏のご予定は?
A、なかなかいい編曲もすでにあると思いますので、僕が編曲しようとは思いません。今のところ特に演奏する予定も御座いませんm(_ _)m
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Q、ブローウェル編曲の「天使の死」は演奏されないのですか?(レコーディングされないのですか?)
A、この編曲には約1分間のイントロが付けられており、その内容は他の作品から借りたような低音のメロディー、並行和音の上昇と下降や半音階の即興的なフレーズ、ブローウェルお得意の「ファミファミファミ」という音形と続きますが、この部分はピアソラの音楽とはほとんど無関係で全くの無駄です。また、「天使の死」はフーガ的なアイデアで書かれており、そのテーマの冒頭は「ミラファラミラファラ」ですが、この編曲ではなぜか「ミラミラミラミラ」に変更されております。以上の理由により演奏することはないと思います。
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Q、「ブエノスアイレスの四季」を演奏されていますが、A.カルレバーロ編ではなく、S.アサド編を選ばれた理由は?
A、カルレバーロ編の「ブエノスアイレスの四季」は、原曲を忠実に再現しようとしたものではなく、簡易編曲であると思います。
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Q、B.ベニーテス編の「ブエノスアイレスの夏」と「ブエノスアイレスの春」は演奏されないのですか?
A、「夏」の方は、そう悪くないとは思いますが、「春」の方は、この曲が持っているフーガ的な要素が消えてしまっており、表面をなぞっただけの編曲になっていると思います。
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Q、B.ベニーテス編の「天使のミロンガ」は演奏されないのですか?
A、この曲をもしギターソロに編曲するなら、もう少し違うやり方があるのではないかと思ってしまいます。しかしそれよりも、ピアソラ自身の五重奏団によるアルバム「タンゴ・ゼロ・アワー」の演奏を聴くと、わざわざギターソロで弾かなくてもいいかなという気にさせられます。
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Q、「5つの小品」を演奏するご予定は?
A、良い作品だとは思いますが、それと同時にピアソラらしくない作品だという印象もありますね。僕にとっては、最初から最後までピアソラ自身の意図で書かれたのか?アドバイスを与えたギタリストの意図が多分に反映されているのではないか?という疑惑の残る作品で、今のところレパートリーにしたいとは思っておりません。
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Q、今後ピアソラ作品の編曲予定は?
A、特にないですね。ひとまずピアソラは一区切りつけようかなと。
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というわけで以上、Q&A~その15でした。
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