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2010年11月の8件の記事

2010/11/25

リサイタル2010(東京、大阪、京都)の曲目解説

12月の東京、大阪、京都のリサイタルが近づいてきました。ここのところは準備や雑用など頑張っております。

以下、ご案内の他、プログラムに掲載予定の解説文をアップさせて頂きます。

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2010年12月4日(土)
國松竜次ギターリサイタル
会場:オペラシティ近江楽堂(東京)
(京王新線「初台駅」東口より徒歩1分)
開演:19:00(18:30開場)
チケット:前売\3000、当日\3500
Tel:03-5353-6937(近江楽堂)
0774-45-4645(パシオンムジカル)
Mail予約:pasionmusical@hotmail.co.jp
チケットぴあ:0570-02-9999 Pコード:111-134
ローソンチケット:0570-084-003 Lコード:38319
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2010年12月7日(火)
國松竜次ギターリサイタル
会場:ザ・フェニックスホール(大阪)
(「梅田駅」「淀屋橋駅」より徒歩8分)
開演:19:00(18:30開場)
チケット:前売\3000、当日\3500
Tel:06-6363-7999(ザ・フェニックスホール)
0774-45-4645(パシオンムジカル)
Mail予約:pasionmusical@hotmail.co.jp
チケットぴあ:0570-02-9999 Pコード:111-134
ローソンチケット:0570-084-005 Lコード:56308
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2010年12月12日(日)
國松竜次ギターリサイタル
会場:青山音楽記念館バロックザール(京都)
(財)青山財団助成公演
(阪急嵐山線「上桂駅」より徒歩5分)
開演:14:30(14:00開場)
チケット:前売\3000、当日\3500
Tel:075-393-0011(バロックザール)
0774-45-4645(パシオンムジカル)
Mail予約:pasionmusical@hotmail.co.jp
チケットぴあ:0570-02-9999 Pコード:111-134
ローソンチケット:0570-084-005 Lコード:56308
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◇プログラム

禁じられた遊び~イントロ付 (作者不詳)
アランブラの想い出 (F.タレガ)
アストゥリアス (I.アルベニス)
聖母の御子 (M.リョベート)
クリスマスの夜 (M.リョベート)
パガニーニの主題による狂詩曲より第18変奏 (S.ラフマニノフ)
オブリビオン (A.ピアソラ)
エスクアロ (A.ピアソラ)

嘆き、またはマハとうぐいす (E.グラナドス)
浜辺の歌 (成田為三)
あの町この町 (中山晋平)
椰子の実 (大中寅二)
羅城門 (國松竜次)
オリエンタルワルツ Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ (國松竜次)

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◇曲目について

・禁じられた遊び (作者不詳)
1952年に公開された映画「禁じられた遊び」のテーマ音楽として使用され、世界的にギターブームを巻き起こしました。作者ははっきりしませんが、20世紀初頭スペインのギター教師、A.ルビラという人物によるアルペジオ練習曲だとも言われています。

・アランブラの想い出 (F.タレガ)
ギター曲としては最も有名なものの1つ。作曲者がグラナダにあるアルハンブラ宮殿を訪れた際にインスピレーションを得て書き上げました。終始トレモロで旋律が流れていきますが、この宮殿の噴水の絶え間ない水の流れを模していると言われています。前半のイ短調は、今となっては荒廃したこの宮殿の、最も栄えた時代へ想いを馳せる部分、後半のイ長調は、緑と噴水の豊富なアラビア人の考える楽園を現実化したヘネラリーフェの庭園を表現しているのではないかと想像します。

・アストゥリアス (I.アルベニス)
タイトルはスペイン北西部の州で、組曲「旅の想い出」の中の「前奏曲」として書かれています。元はピアノ曲ですが、ユニゾンを使用した音遣いや掻き鳴らしの部分など、特にギター的な性格を持った1曲。

・聖母の御子、クリスマスの夜 (M.リョベート)
20世紀初頭に世界一のギタリストと言われたリョベートによってギターソロのために編曲された、スペイン、カタルーニャ地方に歌い継がれる民謡です。「聖母の御子」は、マリアとその子キリストにやさしく語りかける内容。「クリスマスの歌」は、キリストへの祝福や喜びの気持ちがひたすら歌われていきます。2曲ともに、今でもクリスマスキャロルとして歌われています。

・パガニーニの主題による狂詩曲より第18変奏 (S.ラフマニノフ)
20世紀ロシアを代表する作曲家の一人、ラフマニノフによるピアノとオーケストラの為の音楽ですが、その中から第18変奏を演奏します。パガニーニによる有名な「カプリス第24番」の旋律をテーマに使用していますが、この変奏はテーマを反行させているために長調となっており、とりわけ美しく、この作品中のハイライトになっています。徐々に高揚して行く様を、ギターでは3オクターブに渡って上昇させることによって表現しています。

・オブリビオン、エスクアロ (A.ピアソラ)
アルゼンチンタンゴの革命者ピアソラは、ギターの為に残した作品はごくわずかですが、理屈抜きに人を魅了するその音楽は、ここ数年ギターの世界でも編曲作品として定着してきた感があります。「オブリビオン」は「エンリコ4世」というフランス映画のために書かれました。メロディーラインの美しさにより、今では色々な楽器で広く演奏されています。「エスクアロ(鮫)」は鮫釣りが趣味であったピアソラの、その模様を描写したかのような音楽です。元は自身の5重奏団のための作品ですが、今回のギターソロへの編曲は大変テクニカルなものに仕上がっています。

・嘆き、またはマハとうぐいす (E.グラナドス)
ピアノ組曲「ゴイェスカス」の中の1曲。後に作曲者自身の手によりオペラ作品として編曲されています。「嘆き、またはマハとうぐいす」の大変美しく、葛藤に溢れたような揺れ動く旋律は、恋人への激しい嫉妬心が表現されており、曲の終わり部分はやってきた小鳥に身の上話をする情景が表現されています。音数の多いピアノ曲をギター1本に押し込んでいる為、難曲に仕上がっています。

・浜辺の歌、あの町この町、椰子の実 (成田為三、中山晋平、大中寅二)
ギターソロのために編曲された3つの日本の童謡ですが、比較的シンプルな音遣いで、それぞれの旋律が音域を変え、調性やリズムを変え、時にはハーモニクス(倍音奏法)を使用して歌われます。

・羅城門 (國松竜次)
今回初演になる「羅城門」は、2002年にフルート、ヴィオラ、ギターのためのアンサンブル曲として書いたものですが、ギターソロへ編曲されたバージョンを演奏します。平安時代の鬼退治のストーリーに基づいており、鬼との遭遇、鬼の腕を切り落とす場面、その後腕を取り返しにやってくる場面などが描写されています。

・オリエンタルワルツ Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ (國松竜次)
6弦をドに、5弦をソに下げて演奏されます。3曲ともに東洋的な音階を基本に構成され、その中にメランコリックな旋律が顔を覗かせます。第1楽章は哀愁を帯びたメロディーが歌われるロンド形式。第2楽章はイントロの後、リズミカルな主部を経て、中間部にゆったりとしたロマンチックなワルツが現われる3部形式。第3楽章はイントロ後、ワルツというには急速なテンポ設定のロンド形式で、時折1、2楽章が回想されます。

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というわけで、以上解説文でした。よろしければ是非ご来場下さい!

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2010/11/23

江波太郎オカリナコンサートin京都

京都市呉竹文化センター創造活動室で行われた、オカリナ奏者江波太郎さんのコンサートにゲスト出演させて頂きました。

ソロ曲以外は、21日と共通のプログラム内容でした。

ご来場下さったみなさん、スタッフのみなさん、ありがとうございました。

Ocarina02

ウエスタン風の帽子がナイスですね。

江波さんは大変朗らかで、人への気遣いなど、素晴らしい人柄をされています。

計2日間ご一緒させて頂き、色々と勉強になり、楽しい時間を過ごさせて頂きました。

来年2月に所沢で再演の予定ですが、今からとても楽しみです。

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2010/11/21

江波太郎オカリナコンサートin大阪

大阪南港サンセットホールで行われた、オカリナ奏者江波太郎さんのコンサートにゲスト出演させて頂きました。

ソロの他、「アランフェス協奏曲」より第2楽章、「世界の車窓から」などで共演しました。

招待頂きありがとうございました。

Ocarina01

キーボードは松本真昭さん、パーカッションは継田和広さん。

ホールいっぱいに広がる、江波さんのオカリナの透明感のある音色が印象的でした。

初めて訪れるホールでしたが、バックに大阪湾が眺望でき、とても綺麗な雰囲気でした。

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2010/11/17

Q&A~その9

みなさん、こんにちは!

もう冬がやって来ますね。かなり気温が下がってきましたが、体調管理など気を付けてお過ごし下さい。

というわけで、1ヶ月ぶりのQ&Aいきたいと思います。ご質問ありがとうございました。

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Q、作曲する時はギターを手にされますか?それとも頭の中でイメージされるのですか?

A、色んなケースがありますね。頭の中でのイメージから始まることや、ギターを手にして即興的なものから曲ができていくことなど。しかしギター曲であれば、最終的に楽譜を書くときには、運指の感覚などの確認のために必ずギターを手にしていますね。

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Q、ミゲル・リョベート作品集の国内盤の、美しい木立が印象的なジャケット写真はどこで撮影されたのでしょうか?

A、京都の南禅寺の近くの丘を上がったところですね

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Q、新しいアルバムに関しての情報を教えて下さい。

A、先月録音したものは、自分でアレンジした曲ばかりを集めたアルバムで、次のような曲目になる予定です。

オブリビオン (ピアソラ)
亜麻色の髪の乙女 (ドビュッシー)
小さな羊飼い (ドビュッシー)
嘆き、またはマハとうぐいす (グラナドス)
夜明け (トローバ)
ムーア人の織物 (ファリャ)
アストゥリアーナ (ファリャ)
カンシオン (ファリャ)
パガニーニの主題による狂詩曲より第18変奏 (ラフマニノフ)
赤とんぼ (山田耕筰)
あの町この町 (中山晋平)
浜辺の歌 (成田為三)
ふるさと (岡野貞一)
月の沙漠 (佐々木すぐる)
椰子の実 (大中寅二)
ハタリ!のテーマ (マンシーニ)

2011年3月21日発売の予定です。

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Q、音楽の感性を磨くのに、何かお薦めの方法はありますか?

A、僕が知りたいですね(笑)う~ん、どうでしょう…。楽器をよく練習するのはもちろんのことですが、普段から色んな音楽を注意深く聴いたり、理論や音楽の背景などを勉強したり、できるだけ色んなものを見たり知ったり経験したりすることが総合的に音楽に現れるのではないかと思いますね。

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Q、國松さんの同年代で注目しているギタリストはいますか?

A、特に注目などしているわけではないですが、日本や海外問わず、うまい人はたくさんいますよね。海外でコンクールを受けていたときは、どこへ行っても本当にレベルが高かったです。みんなそれぞれの国で演奏活動頑張っているのかな~(←話がそれてる?

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Q、お好きな作曲家は?

A、たくさんいすぎて、挙げ切れないですね。名前を残しているメジャーどころの作曲家はほとんど好きと言えるかも知れないです。将来的には国民楽派的な扱いをされるのかも知れませんが、色んなワールドミュージック系の音楽もけっこう好きです。それぞれ独自のスタイルや魅力を感じるのが好きですね。

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Q、野菜はお好きですか?

A、好きですね。苦手な野菜はほとんどないです。毎日必ずサラダは食べる感じですね。

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Q、ご結婚の予定は?

A、あら?来ましたね~今のところないですね

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というわけで、以上Q&A~その9でした。

もし何かありましたら、ここでお答えさせて頂きますので、左の「メール送信」よりご質問下さい。

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2010/11/13

火傷

熱いお茶をこぼして、ちょっと火傷してしまいました。

ちょっと痛いです

Yakedo01

気を付けないといけませんね。

そういえば小さい頃、ストーブの上面の鉄板に一瞬両手のひらをついて火傷をしたことがありましたね。

医者に「手が硬くなる」と言われたらしいのですが、よく回復して、こうしてギター弾いてるもんです(笑&汗)

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2010/11/12

京都ブライトンホテルで演奏

今日は、京都ブライトンホテルで催されたある大学のOB会で演奏でした。

映画音楽などのスタンダード曲やオリジナルなどのプログラムでした。

招待頂きありがとうございました。

Kyotobrightonhotel01

楽屋で高級感のあるサンドイッチを頂きました。

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2010/11/07

フルート&ギターデュオコンサート終了~その3

京都岩滝のフィドルホールで、フルートの奥野英恵さんとデュオコンサートでした。

ご来場下さったみなさん、遠方から駆けつけて下さったみなさん、スタッフのみなさん、ありがとうございました。

Flgt07

ドビュッシー、サティ、ドボルザーク、ピアソラなどのプログラムでした。

僕のオリジナル2曲もとても透明感のある音色で吹いて下さいました。

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2010/11/06

宮津へ

山を越え谷を越え(忍者ハットリ君ではないですが)、宮津にやってきました。

Miyazu10

京都駅から北へ約2時間ほどです。

2日間、リハーサル&コンサート頑張ります!

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