橋口武史&國松竜次デュオリサイタルin東京
9月11日(土)19時より東京のティアラこうとう小ホールで、橋口武史&國松竜次デュオリサイタルをします。
今年2月に福岡のあいれふホールで行ったリサイタルと同じ二重奏曲のプログラムです。
端正で堅実な演奏をされる橋口さんとの二重奏は僕自身も楽しく、2人の個性の違いがいいバランスとなって音楽に現れるのではないかと思っています。今回も再び一緒に演奏できることを楽しみにしております。
以下、ご案内と、プログラム解説を掲載させて頂きます。
2010年9月11日(土)
橋口武史、國松竜次デュオリサイタル
会場:ティアラこうとう小ホール(東京)
(東京メトロ「住吉駅」A4出口より徒歩4分)
開演:19:00時
チケット:前売\3000、当日\3500
Tel:03-5624-3333(ティアラこうとうチケットサービス)
0774-45-4645(パシオンムジカル)
メール予約:pasionmusical@hotmail.co.jp
ティアラこうとうへのアクセス、地図
http://www.kcf.or.jp/tiara/map.html
プログラムは以下の通りです。
◇國松 ソロ
禁じられた遊び~イントロ付き (作者不詳)
オリエンタルワルツⅠ、Ⅱ、Ⅲ (國松竜次)
◇橋口 ソロ
ギター讃歌 (E・S・デ・ラ・マーサ)
バラード (E・フィンケルシュタイン)
◇橋口&國松 デュオ
ワルツ風の詩 (A・ピアソラ~國松編)
アルフレッド・ゴビの肖像 (A・ピアソラ~國松編)
夜の静寂-Ⅰ~Ⅶ (國松竜次)
3つの古風な舞曲-マズルカ、パバーナ、ポルカ (國松竜次)
粉屋の踊り (M・デ・ファリャ~M・リョベート編)
火祭りの踊り (M・デ・ファリャ~M・リョベート編)
ピアソラ作品から2曲を演奏しますが、「ワルツ風の詩」は「ブエノスアイレスのマリア」というオペリータ(小オペラ)の中の1曲で、身の上の境遇を嘆く女性の苦悩が、そのままタンゴの苦悩と重ねられて歌われます。ワルツのリズムに乗った美しく感傷的なメロディが印象的。
「アルフレッド・ゴビの肖像」はピアソラにとって先輩タンゴミュージシャンであったゴビへの讃歌として書かれています。このバイオリニストの奏法を模したフレーズが随所に現れます。
僕の作曲による2作品ですが、「夜の静寂」は静かで不思議なメロディや響きが和声的、対位法的に現れます。7つの小品がほとんど切れ目なく続いて行きます。
「3つの古風な舞曲」はそれぞれマズルカ、パバーナ、ポルカと西洋の古典舞曲の名を借りてますが、それらのイメージとはかけ離れたものになっており、「どこがマズルカ?どこがパバーナ?どこがポルカ?」という印象を持たれるかも知れません。リズムは古典的だけど、響きは現代的というアンバランスな印象を持たれるかも知れません。時には12音技法のような響きが聴かれます。
以上の4曲はこちらに楽譜がアップロードされています。
http://www.ryujikunimatsu.com/freescore.html
リョベート編曲によるファリャの2曲は未出版作品で、関東では初演になると思います。バルセロナで、リョベートの遺品を多数所有されているとある方から頂いた編曲者自筆譜のコピーを使用しますが、リョベートのアイデアが随所に盛り込まれており、また違ったイメージでこれらの作品をお聴き頂けると思います。
「粉屋の踊り」はバレエ音楽「三角帽子」の中の1曲で、粉屋がファルーカのリズムに乗って踊る場面で演奏されます。「火祭りの踊り」はバレエ音楽「恋は魔術師」の中の1曲で、ジプシーが悪霊払いのために踊る場面で演奏されます。どちらもスペイン・アンダルシアの情緒に溢れています。
以上のように盛りだくさんな内容ですので、よろしければ是非聴きにいらして下さい!
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