京都エッセイストクラブ
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先日アランブラ宮殿の記事をアップしましたが、ついでに写真をアップしてみます。
僕がタレガ作曲の「アランブラの想い出」を演奏するときに思い浮かべる映像です。
ライオンの中庭。
アラヤネスの中庭。
王宮。
向こうに見えるのは、アルバイシン地区。
アランブラと周りの風景。
アルカサバ(9世紀ごろに建設された最も古い部分)。
アルカサバ。
ヘネラリーフェの庭園。
ヘネラリーフェの庭園から見えるアルバイシン地区。
今までにコンサートなどで「アランブラの想い出」を演奏するときに語ったことがありますが、この曲の前半、イ短調の部分は古い時代に思いを馳せた部分だと思います。
イスラム王朝の王や人々の生活、またアルカサバに残されているような厳しい戦争の歴史を表現していると思う。
後半のイ長調部分は、アラビア人の考える楽園を現実化したというヘネラリーフェの庭園を表現していると思います。
たくさんの木々や植物に囲まれ、畑や噴水があり明るくて開放的な場所です。
そして最後のコーダ部分は引き続きイ長調ですが、ここはそれらのアランブラ全体を客観的に見ているのではないかと思います。
僕個人的な体験としては、サン・ニコラス広場から遠目に眺めるアランブラの映像。曲の終わりの2つの和音はサン・ニコラス広場から坂を下りて帰路につく感じ。
これらは僕の全く個人的なイメージです。(笑)
僕はタレガの指示した運指をほぼ守って演奏しています。
前半部分、2弦のトレモロが多いのは、先ほど書いた、古い時代や戦争の歴史の暗さが表現されており、後半はおもに1弦のトレモロが多いのは、ヘネラリーフェの楽園の開放感や幸福感が、それぞれその音色の違いで表現されていると思う。
始めから終わりまでトレモロだけで、よくここまで表現したな~と思います。
僕は今「アランブラの想い出」を何か確信を持って演奏できるような気がしてます。アランブラはこういう曲なんだ、タレガはこれを表現したんだ、というものがある。
この曲はこれからもずっと演奏していきたいと思います。
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第16回伴音会ギターコンサートにゲスト出演させて頂きました。
前半は伴音会のメンバーの5名が出演。
大西一夫さん:前奏曲第1番、第2番(H・ヴィラロボス)
西澤直城さん:グランドソナタよりロンド(F・ソル)
植木三樹彦さん:郷愁のショーロ(A・バリオス)
久保雄さん:4つのベネズエラワルツ(A・ラウロ)
太田垣昌志さん:マリエータ(F・タレガ)、アメリアの遺言、盗賊の歌(M・リョベート)
後半は僕による、
無伴奏バイオリンソナタ(J・S・バッハ)
~アダージョ、フーガ、シチリアーノ、プレスト
ブエノスアイレスの冬
ブエノスアイレスの夏
カフェ1930
ナイトクラブ1960(A・ピアソラ)
というプログラムでした。
お兄さん髪長過ぎ?(汗)
ちょうど1年前も伴音会ギターコンサートで演奏させて頂き、その時は僕にとっては帰国後初の演奏でした。また今回もこういう機会を頂き大変感謝しています。
みなさんどうもありがとうございました!
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