イベリア
アルベニス晩年の最高傑作「イベリア」を聴いていると、自分が実際に見たスペインの風景が鮮明に蘇ってくる。
コンクールや講習会、また旅行で訪れたアンダルシアの映像がピッタリはまる。
個人的には第1曲目の「エボカシオン」、第11曲目の「へレス」のような深みのある旋律が出てくると、スペインが懐かしくなり、もう一度帰りたい気持ちになります。
安易な方法ではなく、極めて洗練された美学によってここまでスペインを表現したのだから本当にすごい作品だ。
“貫録”のある楽譜というのは、一部の作曲家の一部の作品にしかないと思う。
ギターで演奏されるアルベニスはごく若い頃の作品ばかりで、最晩年の芸術性に触れることができないのは少し残念な気もします。
しかし、来年の没後100年に向けて色々準備してみようかな。
スペインのオヤジ…ですね。
| 固定リンク
« ディアンス | トップページ | 府立学校教職員の会 »