インダ・プトゥリ
兵庫県立芸術文化センター小ホールで行われた、インドネシアの民族楽器アンクルンの演奏家グループ「インダ・プトゥリ」のコンサートを聴きました。
アンクルンは竹を打ち合わせることによって発音する楽器。音高の順にそれらが吊られた装置を持ち、メロディをトレモロで奏でていきます。
日本の歌からヨーロッパのクラシック音楽まで、どこかアジアの匂いに満ちた、乾いたようなひなびた大変美しい音色で聴かせてくれました。
特に僕が感動したのは、代表の新谷たか枝さんのソロで演奏した小林秀雄作曲の「落葉松」と、アルビノーニ作曲の「アダージョ」。
「落葉松」は新谷さんがインドネシアに移り住むことになったとき、この曲を聴いて日本を思い偲んだとのこと。また「アダージョ」では、人生で起こる様々な別れをこの曲に込めたいとの説明がありましたが、そんな演奏者の思いが音にこもっていて、それが聴き手の心に迫ってくるような素晴らしい演奏でした。
新谷さんのステージはとてもバイタリティに溢れていました。
ウェブサイトはこちら
| 固定リンク