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2007/05/06

ローザンヌ国際ギターフェスティバル

5月3日から6日にかけて行われた「ローザンヌ国際ギターフェスティバル」に参加しました。

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このフェスティバルはスイス・ジュネーブに近いローザンヌ市で、ここに住んで長いチリ人ギタリストであるアンドレス・タピア氏と奥さんのナンシーさんを中心に、多くの人の協力のもとに成り立っています。

僕のコンサートが初日だったこともあって、7日まで滞在しイベント全てに参加しましたが、全体的な印象としては、演奏者への配慮が行き届き、関係者はみな良い人達ばかりで居心地が良かったこと、聴衆のマナーが良く、みな真剣に音楽を聴き楽しんでいる様子がとても伝わってきたことなどでした。

5月3日の僕のコンサートでフェスティバルが開始しました。

「東洋音楽に基づく即興演奏」ということでプログラムは全て即興でした。

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その後ブラジルのギターデュオ、シケイラ&リマによるコンサート。プログラムはバッハ、ヘンデルなどのバロック音楽とブラジル音楽。

アサド兄弟を思わせるほどに洗練されたレベルの高いデュオで、特にノリのいいブラジル音楽では大いに盛り上がりました。

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翌日4日は、ブラジルのルイス・レイテによる全てブラジル音楽によるプログラム。体の底から湧き出るようなリズムと良く歌う丁寧な音楽でした。

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そしてもう一つペルーのギタリスト、エルネスト・マユーレとスイス人オルガニスト、ダニエル・トーマスの2人によるルネッサンス宗教音楽によるコンサートは、古い香りに満ちた厳粛で崇高な音楽でした。ダニエルのある意味強烈なインパクトの強いキャラにより、会場は息を飲みました。

5日はメキシコのギタリスト、フランシスコ・ギルによるヴィゼー、ポンセ、ラウロなどのスタンダードなレパートリーによるコンサート。いま一つ、緻密さの欲しい演奏内容でした。

その後イタリアのギターデュオ、カプト&ポンピリオによるコンサート。プログラムは、ベッリーニやロッシーニなどのイタリアオペラの序曲の編曲ものと、ファリャやアルベニスのスペイン音楽によるものでした。

正確かつ情熱に溢れた演奏で最後に演奏されたロッシーニの「泥棒かささぎ」で会場はとても盛り上がりました。

最終日の6日はデイビッド・ラッセルによるソロリサイタル。

ブロカ、バッハ、メルツ、ヴァイス、バリオスなどのレパートリーを艶やかな音質で完全にコントロールされた音楽を聴かせてくれました。

ローザンヌ市はオリンピック委員会やバレエの国際コンクールがあることでも有名。多くの観光客が訪れるとても美しい街です。

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またレマン湖周辺にも美しい街が点在しています。モントルージャズフェスティバルで有名なモントルー市、チャプリンが最後に住んでいたヴェヴェイ市などにも訪れました。

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レマン湖

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チャプリン像

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メリーゴーランド☆

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チーズフォンデュ☆

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デュオ、シケイラ&リマ

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ルイス・レイテ

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デイビッド・ラッセル

このフェスティバルを通して多くの人と知り合うことができ、とてもいい思い出になりました。

来年度にも招聘してくださることが決定したので、また再会できることを楽しみにしています。

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