スティーブ・コーレマン
L'Auditoriの室内楽ホールで行われたジャズサックス奏者スティーブ・コーレマンのコンサートを聴きました。
彼を中心にトランペット、トロンボーン、ヴォーカル、そして2人のドラムという編成のバンド。
特有の複雑なシンコペーションやアドリブでジャズを十分に感じさせながらも、普通にイメージされるようなものより、かなり斬新的で難解。特に決まった和音のようなものがなく、リズム定型の上にそれぞれが自由に音を発し、偶然性の音のぶつかり合い、とでも言ったような演奏内容。
現代のジャズの姿というものを感じました。
ビーバップ、モードジャズ、フリージャズ、フュージョンと経て、現代ジャズという流れは、まるでクラシック音楽の世界で起こったことを別の世界で追いかけているかのようです。
ステージ上のスティーブ・コーレマンの風体は、いかにもアメリカ黒人ジャズミュージシャンの雰囲気を醸し出していました。
ちなみに、バルセロナ国際ギターコンクールの本選はこの会場で行われました。
| 固定リンク
« 留学生活最後のコンサート | トップページ | 帰国 »