20世紀初頭に製作されたギターその1
20世紀初頭の、製作されてから100年前後のギターに最近興味を持っています。
これまでにそういうギターをいくつか弾いてきたのですが、製作されてから間もないギターにはない音の香りというか、艶やかで完成された柔らかい音が空間を温かく包むような、そんな響きを持っています。
もちろんギターにもよりますが、いい状態で保存された良いギターは大変素晴らしい。
(写真はバルセロナの楽器店「カサ・ルティエール」がコレクションする19世紀ギターと、20世紀初頭に製作されたギター)
実は、今僕達が弾いている現代のギターはあまり長い間、クラシックギターの世界で中心的な楽器ではあり続けられないのではないか、という風に個人的に感じています。
新しいアイデアが次々生まれて形が変わっていくか、もしくは前の時代の形が見直されて、少し小型化されるか・・・。
まあ実際はどうなるか全然分かりませんが。。。
でも現在の多くのギタリストが19世紀ギターを演奏したり、アントニオ・デ・トーレスをはじめ、現代のギターよりも心持ち小さめな20世紀初頭のギターを用いたりしているのは、オーセンティックな演奏を目指したものという理由だけではないような気がします。
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