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2006/06/02

ジョルジュ・ハジニコス

ルティエール芸術音楽学校で、ギリシャのピアニストであり指揮者でもあるジョルジュ・ハジニコスによるマスタークラスが行われました。

この学校の生徒数名がギター、ピアノ、チェロ、ソプラノなど楽器を問わずレッスンを受講しました。

George01

ジョルジュのレッスン方はほとんど、彼の感じるフレージングをそのまま生徒に真似をさせるというもの。かなり細かいニュアンスを求める上、少しでも納得できなければ何度でもNo!と言い続けるので、生徒の方もかなり大変そう。

レッスン時間中、ほとんど同じことばかりを言い続けているような時もあり、正直なところ、教え方としては要領の悪い面もありましたが、彼の言おうとしていることは一貫していて、彼の感じるとても自然でゆったりとした抑揚やフレージングや拍節感、ほとんどこの一点に尽きており、それはとてもよく理解のできるものでした。

多くの生徒にとっては大変難しそうで、何度も何度も同じフレーズを繰り返されていて、僕が思うに、ああいった音楽の感じ方は60歳、70歳の円熟した音楽家の成せることであって、勉強中の若い演奏家にはなかなか理解できないけれども、それを何とか教えようとしている、、、そんな感じでした。

生徒達が長い目で見て、いつか少しずつ理解できるようになっていけるような、そういう意味では大変いいレッスンであったと思います。

ああいった落ち着いた音楽、成熟した音楽、本当に内容のある音楽を理解することができるような、そんな人生の積み重ね方をして行きたいという風に、どこか思わせてくれました。

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