現代作品紹介コーナーその3「リフレイン」
ドイツの現代作曲家、K・シュトックハウゼンの「リフレイン」のスコアです。
これはピアノとチェレスタとヴィブラフォンの為の作品ですが、ご覧のようにずいぶん変わった記譜法によっています。
様々な記号の書かれたプラスチック板の中心をこの楽譜左ページの円形の五線の中心に当て、コンパスのように回します。
そして適当な場所で止め、そのときに表されたものに従って演奏する、という不確定性の実験がされた作品です。(言葉で説明するのは難しいですが)
この作品は1960年の作曲なので、現代作品としては決して新しい物ではありませんが、世界ではあらゆることが試みられているものですね。
シュトックハウゼンは、現在80歳を前にした現役の作曲家で、大変面白い発想による大作を次々発表されています。
こういったものがこれからどんどん古典になっていくんだな~、と思うと不思議なものです。
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