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2006年6月の7件の記事

2006/06/23

サンホアンの火祭り

サンホアンの火祭りが、バルセロネータという海岸に近い一画の広場で行われ、行ってきました。

ちょっと凝ったルンバ風のリズムを叩く太鼓の集団がどこからともなく現れ、しばらくそれが続いたあと、不気味な悪魔の格好をした集団が、火の粉を撒き散らしながら広場の中央を暴れまくります。

このフィエスタには2年前にも行きましたが、火の粉が降りかかるような勢いとその爆竹音は相変わらずかなりの迫力。近付けば近付くほどスリルが味わえます。

スペイン人はこういったスリル満点のイベントが大好きです。

その後、例によって海岸で朝まで打ち上げ花火が続けられました。

こんな深夜でも海に入って泳ぐ人、爆竹を鳴らしまくってはしゃぐ人、やたらと高い値段でビールなどを売り歩くアラブ系のお兄ちゃんなど、この陽気な感じ、開放的な感じはいかにもバルセロナの雰囲気だなーと思いました。

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2006/06/22

ワールドカップTV観戦

ワールドカップ、1次リーグでの日本対ブラジル戦を観戦しました(TVで)。

日本にいるときは、日本の国際試合はほとんどいつも観戦していましたが、こちらスペインに来てからはほとんど見ることがありません。

なのでちょっと興奮気味に応援♪~

しかしスペイン国内放送向けのアナウンサーや解説者の会話が面白い。日本で見ているのとは全く違っていて、いかにも外国で日本戦を見ているという感じ。

例えば後半、中田浩二選手が出てきたときなど、

「Otro Nakata?(もう一人の中田?)」
「Ah, si?(あー、そう?)」

とか言いながら驚いているときはちょっと爆笑でした。

それから、やたらと川口選手が気に入ったと見えて、「Kawaguchi Kawaguchi !!!」と何度も連発していました。川口選手は外国人にも訴えるような実力とスター性があるんでしょうかね。

好セーブの後の、怒っているシーンなど、「怒ってるぞ怒ってるぞ!」と大はしゃぎでした。

また試合の流れの大半が決まってきた終盤などは、ほとんど試合と関係のないプライベートな会話をしていたり、日本では考えられない解説だなーと思いました。

ちなみにスペインは1次リーグ3連勝で余裕の16強入り。

3戦ともテレビ観戦しましたが、個人的な技術も組織力もレベルの高いチームですね。

特にF・トーレスは、このワールドカップを機に世界的な選手になる可能性を持った素晴らしいストライカー。

いつしかスペインを応援している自分がいたりします。

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2006/06/18

ガスパッチョ&パエリア

スペイン名物、ガスパッチョとパエリアです。

Paella01

ガスパッチョは野菜たっぷりの冷たいスープ。スープというものは温かいものだという先入観で食すると、何とも不思議な感じがします。

パエリアはこれぞスペインですね。

というわけで、とあるレストランにて友人と共にした夕食でした☆

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2006/06/13

現代作品紹介コーナーその3「リフレイン」

ドイツの現代作曲家、K・シュトックハウゼンの「リフレイン」のスコアです。

Stockhausen01

これはピアノとチェレスタとヴィブラフォンの為の作品ですが、ご覧のようにずいぶん変わった記譜法によっています。

様々な記号の書かれたプラスチック板の中心をこの楽譜左ページの円形の五線の中心に当て、コンパスのように回します。

そして適当な場所で止め、そのときに表されたものに従って演奏する、という不確定性の実験がされた作品です。(言葉で説明するのは難しいですが)

この作品は1960年の作曲なので、現代作品としては決して新しい物ではありませんが、世界ではあらゆることが試みられているものですね。

シュトックハウゼンは、現在80歳を前にした現役の作曲家で、大変面白い発想による大作を次々発表されています。

こういったものがこれからどんどん古典になっていくんだな~、と思うと不思議なものです。

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2006/06/10

カレーパーティー♪~

Curry01

知人宅で、ちょっとしたカレーパーティーをやったのでした☆

料理音痴な僕がなぜか調理係。。。(実際は煮込んだだけ)

というわけで、ちょっとした日常の1コマでした☆

ちなみに、この知人宅からは、あの有名なサグラダファミリアが一望できます。

Sagrada01

何ともリッチな環境ですね。

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2006/06/07

ペペ・ロメロ

カタルーニャ音楽堂で行われた今年のバルセロナギターフェスティバルの最終コンサートを聴きました。

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チャビエ・プイ指揮による オーケストラ・シンフォニエッタ・ポルタ・フェラーダの共演で、ギターの鈴木一郎、ペペ・ロメロの両氏がそれぞれコンチェルトのソリストを勤め、またオケのみでベートーヴェンの交響曲第1番も演奏されました。

このオケは大変素晴らしく、拍手喝采の完璧なアンサンブルでした。特にベートーヴェンでは、会場が響きの渦に巻き込まれるような圧倒的な演奏で、この作品の卓越したオーケストレーションがひしひしと感じられました。

前半はもう1つ、鈴木さんをソリストに「6つの歌と踊り」が演奏されましたが、これはカタルーニャの作曲家F・モンポウのピアノ曲を平吉毅州さんがギターと弦楽のために編んだもの。

後半はペペ・ロメロがソロで、入り江のざわめき、アストゥリアス(アルベニス)、そして再びオーケストラが登場し、アランフェス協奏曲(ロドリーゴ)というプログラムでした。

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ペペの表現はこれでもかというぐらいスペイン臭さどっぷり。

彼はフラメンコも弾くので、それがクラシック作品にも抜けきらないのかも知れませんが、それが良くも悪くも個性となっているのだと思います。

アランフェス協奏曲も堅実なテクニックで手馴れた演奏。大変盛り上がりました。

ちょっと些細なことですが、このオーケストラのコントラバス奏者が目を引きました。

音楽の躍動に合わせて踊っているような感じの演奏姿で、自分のパートが休みの所は片手に刀を携えたサムライのよう。

自然に音楽を感じて、それが自然に演奏中の姿に現れるというのは、見ている方からしてもとても気持ちのいいものです。

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2006/06/02

ジョルジュ・ハジニコス

ルティエール芸術音楽学校で、ギリシャのピアニストであり指揮者でもあるジョルジュ・ハジニコスによるマスタークラスが行われました。

この学校の生徒数名がギター、ピアノ、チェロ、ソプラノなど楽器を問わずレッスンを受講しました。

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ジョルジュのレッスン方はほとんど、彼の感じるフレージングをそのまま生徒に真似をさせるというもの。かなり細かいニュアンスを求める上、少しでも納得できなければ何度でもNo!と言い続けるので、生徒の方もかなり大変そう。

レッスン時間中、ほとんど同じことばかりを言い続けているような時もあり、正直なところ、教え方としては要領の悪い面もありましたが、彼の言おうとしていることは一貫していて、彼の感じるとても自然でゆったりとした抑揚やフレージングや拍節感、ほとんどこの一点に尽きており、それはとてもよく理解のできるものでした。

多くの生徒にとっては大変難しそうで、何度も何度も同じフレーズを繰り返されていて、僕が思うに、ああいった音楽の感じ方は60歳、70歳の円熟した音楽家の成せることであって、勉強中の若い演奏家にはなかなか理解できないけれども、それを何とか教えようとしている、、、そんな感じでした。

生徒達が長い目で見て、いつか少しずつ理解できるようになっていけるような、そういう意味では大変いいレッスンであったと思います。

ああいった落ち着いた音楽、成熟した音楽、本当に内容のある音楽を理解することができるような、そんな人生の積み重ね方をして行きたいという風に、どこか思わせてくれました。

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